「金ちゃんラーメン」とは

「金ちゃんラーメン」誕生

「金ちゃんラーメン」は昭和42年に発売されました。
発売以来、四国を中心に食べ親しまれているロングセラー商品です。

みなさんは「金ちゃんラーメン」の「金ちゃん」とは誰かご存知でしょうか?
「金ちゃんラーメン」の生みの親は、初代社長・田中殖一(たなかふいち)です。
社長の名前からは「金ちゃん」とは結びつきません。

なんと!「金ちゃん」のルーツは小麦粉「金鶴(きんつる)」にありました。
創業当時、徳島製粉はその名の通り、製粉業が中心で自社ブランドの小麦粉として今も作っているのが「金鶴」なのです。

ラーメンを作りはじめたのは、大手パン屋さんなどの徳島進出の影響で小麦粉の売り上げが落ちたためでした。
徳島製粉は自ら小麦粉を使った製品づくりに乗り出しました。

そして昭和40年、初の即席ラーメン「キンツルラーメン」が発売されます。 しかし、「キンツルラーメン」という名前のほかの商品があったため、1ヶ月ほどで「ナルトナミキンツルラーメン」と商品名を変えました。

この「ナミキンツル」という名前は鳴門の渦潮からとったそうです。 「ナルトナミキンツルラーメン」がさらに名前を変えて誕生したのが、今も販売されている「金ちゃんラーメン」でした。

テレビコマーシャルの時間が短いということから「ナミ」を省き、さらに商品名を短くするためにキンツルの「金」の文字に親しみを込めた「ちゃん」を付けておなじみの名称になりました。 こうして昭和42年、ついに「金ちゃんラーメン」が誕生しました。

パッケージイラストのおじさんは元々「金ちゃん」だったわけではありませんでした。 実は「金ちゃん」とは人ではなく小麦粉の事だったのです。 それがだいぶ後になって、イラストのおじさんを正式に「金ちゃんということにしよう!」となりました。 ちなみにイラストのモデルは特にいないらしく、社長をモデルにしたという訳でもないようです。

金ちゃんラーメン(昭和42年発売)
粘りとコシがしっかりした食べごたえのある麺です。
さっぱりとしたしょうゆ味に仕上げております。